ニューヨーク州の有権者らは、2016年に行われる米大統領選挙に、同州知事のアンドリュー・クオモ氏より、国務長官ヒラリー・クリントン氏に出馬を期待する意見が多いことがこのほど、キニピアック大学の調査により明らかとなった。
クオモ氏は民主、共和両党議員より73%と高い支持率を得ているが、有権者の支持は36%に留まっている。しかし、クリントン氏については、ニューヨーク州の有権者の61%が「良い大統領になる」と期待しており、うち54%がクリントン氏を支持している。
元同州知事でクオモ氏の父親であるマリオ・クオモ氏は、先日の自身の誕生日パーティーで、息子がすばらしい大統領になる可能性についてほのめかしたが、有権者たちは「父親が大統領選挙について一番よく知っている」息子の出馬をあまり快く思っていないようだ。
政治専門家ケリ・ゴフ氏は、クリントン氏の方がクオモ氏よりも全米で知名度が高いだけでなく、ニューヨーク州の政治家としての経験が長いことを挙げ、より有利だと分析する。
だが、コロンビア大学のロバート・シャピロ教授はゴフ氏の意見に同意しつつ、クオモ氏が依然として民主党の有望な新人であることを強調している。当人はそれについて発言を控えている。