ゴジラ・エルニーニョのおかげで暖冬 来年2月以降は荒れ模様?

11月に入っても、屋外でゆっくり時間を過ご すことができるとは ! (photo: Daily Sun)


 ことしのエルニーニョ現象は記録的な強さであることから、“ゴジラ級”エルニーニョと呼ばれ、冬の気候は「ゴジラ・エルニーニョのおかげで冬の始まりは暖かい日が続くが、冬の終わりごろには大吹雪が少なくとも一度はやってくる」と予想していることが分かった。
 エルニーニョ現象とは、太平洋東部の赤道海域で海面水温の上昇が続く現象。エルニーニョは北部から押し寄せる冷気を押し返すために北米の冬季の気候に影響を与え、この現象が起こると米北東部では暖冬かつ降水と降雪の多い冬となる場合が多い。
 エルニーニョ現象以外にも北米の気候に強く影響を与える要因があり、米国立気象局の予報士ビル・グッドマン氏は「シベリアの降雪量が、米東部の降雪量の指針となっている」と説明する。「ことしはやや多めであることから、12月から翌2月にかけての降水、降雪量も例年より多めになるだろう」と予想している。
 暖冬と言われているとはいえ、油断はできない。同氏は「12月から翌1月初旬は暖冬と予想されるが、その後気温は大きく変動し、吹雪に何度も見舞われる」との見解を述べ、「例年最も降雪の多い2月には、大吹雪がやってくる可能性が高い」と警告している。