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18日付のウォール・ストリート・ジャーナルによると、来年度よりニューヨーク市内の全ての公立校にアマゾン(Amazon)が提供するデジタル教科書が導入されることが分かった。
市教育局(DOE)は20日、デジタル教科書導入の3年契約をアマゾンと締結した。DOEで予算3000万ドル(約33億円)を計上し、約1800校の公立校に在籍するおよそ110万人の児童と生徒たちが受ける授業に導入されるデジタル教科書は、タブレットなどのあらゆる端末で使用できるほか、一度購入すれば市内の学校間で簡単に共有することができる利便性に注目が集まっている。
一方、デジタル教科書は視覚障がいを持つ子どもへの配慮がないと、非営利団体「全米視覚障がい者連合」は批判しており、そのほかにも保護者からは、デジタル教科書を使うには端末の取得が必要となるため、「そのような機器を持っていない低所得家庭の児童や生徒はどうするのか」という声も上がっている。
また、紙の教科書に比べ、スクリーン上での勉強は、内容の定着性が薄いという懸念を持つ教師もいる。これに対しDOEは「全ての教科書がデジタル化されるわけではない」と説明しており、「視覚障がい者にも対応できるプログラムを同社と連携して開発していきたい」と述べた。
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