13日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は同日、市の学校やホームレスシェルター、刑務所などの施設のトイレに、無料の生理用品を常備する条例案に署名した。このような条例が採用されるのは、全米で初となる。
署名式が行われた、ブロンクス区の音楽やダンスを専門とする芸術系高校のトイレには、既にディスペンサーが設置され、タンポンやナプキンが無料で利用できるようになっている。過去に生理用品がなかったことで授業を欠席する羽目になり、保健室に行く許可を取るために教師と気まずい会話を交わすことを強いられたという高校3年生の生徒(15)は、「何度も気まずく恥ずかしい思いをしたが、身体の自然な現象なので仕方なかった」とこれまでの経験を語った。
市長は、「女性は尊厳を持って健康かつ快適に生活し、働き、学ぶに値する。それは、生理用品はぜいたく品ではなく、生活必需品であるという基本的事実を認めることだ」と述べた。
この問題について、長期にわたり提唱してきたクイーンズ区選出の民主党市議会議員ジュリッサ・フェレラス=コープランド氏は、条例の成立を大変喜んだという。