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2007年07月19日

焼き鳥大将/OH! TAISHO (“大将”こと 溝上 健治氏)

 「マンハッタンを唐草模様の風呂敷に入れて引っ張って帰れるんじゃないかな」
 1983年7月8日。今から24年前、マンハッタンに着く飛行機の中から摩天楼を眺めた大将こと、溝上健治氏はそう考えていた。
 「そのくらいの気持ちでいても、マンハッタンでは鼻くそのようなことしかできないのかなって。ただ1日1日過ごしていればいいっていう気持ちでいたら、大したことも出来ないまま終わってしまうんじゃないかって思うんですよね」
 マンハッタンに住む日本人ならば、知らない人はいないであろう居酒屋『焼き鳥大将』、そして2号店の『OH!TAISHO』を営む溝上氏。
 愛嬌のある笑顔、そしてその暖かい人柄から、皆から〈大将〉と呼ばれ今やニューヨークのアイコン的存在だ。

日本を思わせる
気楽に立ち寄れる
大衆居酒屋

 イーストビレッジにある両店は、人々の集まる憩いの場として連日、多くの客で賑わう。多くの人を引きつける同店の魅力を大将自身はどう考えるのか。
 「日本にいるんじゃないかって思う様な雰囲気。外に出たらアメリカだっていうのを忘れさせるくらい、日本の居酒屋で飲んでる様な雰囲気を作ろうって言ってたんです。店の造りもそう。裸電球に狭くて汚いけど、なんとなくワイワイひしめきあって、それがいいんだと思う」
 確かに店内には昭和の飾らない雰囲気が漂い、妙に心が落ち着く。味があって、気楽に立ち寄れる大衆居酒屋だ。  「商売っていうのは、やっぱり難しいと思うんですよね。でも、今日来てくれたお客さんに楽しんでもらって、また誰かを連れて来てもらおうって。そうすれば自然とお客さんは増えるんじゃないかな。それが俺の店の考えていること」

北海道から沖縄まで
たくさんの人と
友達になれる

 そんな大将の出身は熊本。コンビニも信号機もない、山ばかりの環境で育ったのだという。大都市ニューヨークはどのように映っているのか。
 「(NYは)魅力ありますよね。熊本で少し名前を覚えてもらったところでも、誰にも知られない。けど、NYで名前を覚えてもらえれば、熊本中に知られるようになる。それに、熊本でいろんな人と出会えるかといったらそんなことはないけど、NYにいれば北海道から沖縄までたくさんの人と友達になれるし。日本のどこに行っても仲間で集まって、久しぶりなんていいながら飲んだりできる」

ここに行けば
誰かに会える

 今後の展開については、「めちゃくちゃなことができる、皆が驚く様な面白いことをやりたい」と、たくさんのレストラン構想を少年のように目を輝かせながら語ってくれた。どれもが奇想天外で新しい。
 「焼き鳥にこだわることもなく、日本に帰りたいなと思った時に来れるような店を作りたいですね。楽しいっていうイメージを大切にしたい。ここに行けば誰かに会える、日本に帰ったかと思える様な雰囲気を作っていけたらいいと思っています」

●お店情報

焼き鳥大将/OH! TAISHO(5 St. Marks, bet 2nd & 3rd Ave)
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Tel : 212-228-5086

焼き鳥大将/OH! TAISHO
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