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2007年07月28日

桂 小春團治氏 (落語家) 〈その2〉

<昨日号の続き> 落語家の桂小春團治が、8月3日から5日まで、ニューヨーク・ミッドタウンにあるフローレンス・グールド・ホールで公演を行う。初となるブロードウェイ公演を目前に控え、ご自身が体験された海外公演について伺った。

SUN: そこまでして世界各国で公演をされるのはなぜでしょう?


桂小春團治(以下・小春團治):  ひとつは、上方落語世界征服の野望ですかね(笑)ほとんどの国ってコメディといえばスタンドアップコメディですよね。
 一人で座って何人も演じ分けて、具体的な小道具も使わずにイメージを広げて、笑いをとる。それって落語だけなんですよ。
 特に大阪の上方落語のスタイルは三味線、太鼓がお話の中にBGMとして入り効果音としてイメージを広げていく。それは十分世界に受け入れられるものだと思ってますから。あとはどこの国にいっても日本人のイメージってスーツを着ているビジネスマンって思われてますよね。真面目で冗談一つ言わないような。どうも外国の方には日本とコメディって結びつかないみたいで。
 え、日本にもコメディってあるの?って顔されたりしてね。能とか歌舞伎とかの様式美のものしか知らないとか。日本人もこんなアホな事いうんや、日本人もエッチな事いうんやとか、そういう風に身近に感じてもらえるユーモアも300年前からもありますよって、ね。

SUN: 今回の公演に関しまして意気込みのほどを。


小春團治: そうですね、こんなおもろいもんもあるんやでっていうふうに口コミで広めて頂けると非常にありがたいなと。日本人の方にはアメリカ人を連れて寄席にいこうキャンペーンみたいな感じで一人にひとりづつアメリカ人を連れて来てほしいですね。アホな事言う等身大の日本人をわかって頂きたいですから。
 あとは今回のような本格的な上方落語スタイルっていうのはいままでニューヨークではなかったと思うんです。いわゆる三味線、太鼓がテープでなく実際引き連れて話の中に入って来るというのは。(今回は客席からは)見えない三味線、太鼓まで連れて来ましたので本格的なスタイルを楽しんでほしいですね。


(聞き手・文/高橋克明)

 三代目桂小春團治は2000年、世界最大の芸術祭典「エジンバラ・フェスティバル」に落語家として始めて参加、独自の字幕方式で、のべ10数カ国で上方落語の公演を行う。その功績が認められ、2002年に小春團治の海外公演の様子は高校の英語副読本にシアトル・マリナーズのイチロー選手、ウィーン・フィルの小沢征爾氏らと並んで掲載され、2006年には文化庁より文化交流使に任命される。またNewsweek誌の「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれた。今年2月、文化庁文化交流使として米国で活動。ハーバード大学やコロンビア大学、ワシントン大学など名門大学でも絶賛された。世界が認めた小春團治の本格的上方落語公演がオフ・ブロードウェーで行われる。

・演目:「お玉牛」「皿屋敷」(英語字幕)
・期間:8/3(金)〜5(日) ・料金:40ドル
・会場:フローレンス・グールド・ホール
・場所:55 E 59th St(bet Park & Madison Ave)
・詳細:646-369-4068、ActbaseUSA@aol.com(高橋)
・ウェブ:www.koharudanji.com(上方落語 小春日和)

主催:NPO法人国際落語振興会
協力:(株)アクトベース、ロンドン・ステージ・カンパニー、松竹芸能(株)
後援:(社)上方落語協会、在NY日本国総領事館
協賛:オートバックスセブン、合名会社神宗、コニカミノルタホールディングス株式会社
桂川電気株式会社、サントリー、文化庁国際芸術交流支援事業、(社)メセナ協議会助成認定活動

■桂小春團治 上方落語ニューヨーク公演
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