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2007年09月02日
バスプロ 大森貴洋 (2004年、もうひとつの伝説全米を震撼させた日本人 )
日本人初の快挙
『バス釣り界のイチロー』と聞いて、ピンと来る人はかなりの釣り通かもしれない。海外で活躍する日本人というと野球やサッカーがすぐに思い浮かぶが、バス釣りという日本ではマイナー競技で全米を震撼させた日本人がいる。その名も、大森貴洋。プロになるためにバスフィッシングの発祥の地・アメリカに渡った大森は2004年、米最高峰バスマスターズクラシックで日本人初優勝の快挙を成し遂げ、バス釣り界のエリートに仲間入りした。
22歳でプロ目指し渡米
大森の挑戦は1992年に遡る。22歳の青年はプロとして活躍する土壌がなかった日本を出て、単身アメリカに渡った。だが新参者をすんなりと受け入れてくれるほど、アメリカは甘くなかったという。「競技用のボートの手配や練習場の確保、そして大会へのエントリーなども自分でしなくてはいけなかったし、英語も全く話せなかった。釣り以上にそっちが大変でした。最初の8年間はオフに日本でバイトをしながら何とか生活していましたね」と当時の苦労を振り返る。
バスプロ界の革命者に
しかし、大森はその後も挑戦を続け、96年のBASSミズーリインビテーショナル、2001年BASSサムレイバンインビテーショナルで優勝するなど着実に成長の足跡を刻んで行った。そんな彼の運命を劇的に変えたのが、04年のバスマスターズクラシックだった。「アメリカに来る前から目標にしていた、一生に一度勝てるかどうかの大会に勝つことができて…。今までの苦労が報われた瞬間でした」。最も歴史と権威ある大会で勝ったことで、〈大森〉の名前は一躍バス釣り界に知れ渡った。
くしくも、野球界ではイチローが年間安打の世界新記録を樹立し、メジャーの伝説となった04年、大森もバスプロ界の革命者となったのだ。
「湖は大きいし魚もデカイし…。プロとしての設備が整ったアメリカで世界のトップ選手たちと対戦できるのは〈釣り師〉として純粋に幸せなこと」と語る大森は今年37歳。
プロして脂がのっている今、歩を緩めるつもりはない。「自分自身の釣りの技術、レベルを上げれば、たくさんの大会で勝てると思うし、できればクラシックをもう一度勝ちたい。自分が活躍することでより多くの人たちにバス釣りの魅力を知ってもらいたいですね」。バス釣り界のパイオニアは力強く宣言した。
〈明日号は大森さんの インタビューを掲載〉
●米バス釣り事情
現在のクラシック優勝賞金は50万ドルと年々高騰する傾向しており、競技人口も増加している。ちなみに、現在米国で活躍する日本人バスプロは5人程度。「バスマスタークラシック」は、バスフィッシングの発祥の地・アメリカで最も歴史と権威ある大会で優勝賞金は50万ドル(約6千万円)。3日間で6万5千人のギャラリーが詰め掛ける。米国の大会情報も掲載されている:www.basswave.jp
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