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2008年06月01日
歌手 Monday満ちるに聞く
BOUT NO .9
本紙発行人がNYで出会った人達とストリートファイト"対談"!
日本ではアシッド・ジャズの先駆者として知られるMonday満ちるさん。アングラクラブシーンのディーバは、現在ロングアイランドに生活のベースを移している。5月15日、SOHOにあるライブハウスS.O.B.'sでライブを行ったMondayさんを直撃した。
音楽は一番ピュアなもの
- まず、ライブを終えられたばかりの感想を。
M とってもとっても、バンドの素晴らしさに感動しております。バンドとのリハーサルは昨日の1回だけだったんです。新しいドラマーだったし、一からやらなきゃいけなかったし、私の曲は結構難しいから。今日も失敗しながらだった(かもだ)けど、みんなプロだからうまく飾ってくれたかなあと思いたいです(笑)。
- リハーサルは1回なんですか?
M 人によると思いますが、例えば日本のアーティストだと、5回とか1週間とか、1カ月とか(笑)? 私はこんな感じ(1回のみ)です。
- Mondayさんの音楽ジャンルはなんでしょうか。Jazz?
M 最近ね、というか昨日やっとわかってきたんですけれど、私の音楽ジャンルは“ish”(イッシュ)。“jazzish”とか、“brazillish”とか…。とにかく“ish”(笑)!
- そのスタイルはいつからご自分の中で確立されましたか? NYにいることが関係していますか?
M 最初のころからずっとそうだったと思います、いろいろ混ぜるのが好きだから。NYにいることは関係ないと思う。逆に日本に行ってからの方が多くなったかも。オープンにやってもいいんだ、こんな風にしてもいいんだ、と。アメリカはいろんなジャンルを混ぜると嫌われるかも、Puristだから。
- S.O.B.'sでの演奏は何回目ですか? このハコには思い入れが?
M 今回で5回目くらいですかね。サウンドが凄くいいし、スペース的にもいいし、好きなハコではあります。思い出があるとすると、うちの主人の知り合いが歌手なんですけど、その人のパフォーマンスをはじめて観たのがここで、いいステージだなと思っていたところで自分もできるようになったっていうこととか。
- 歌ってる姿を拝見して、とても楽しそうでした。
M 楽しいんです(笑)。でもね、自分が歌っているのが楽しいというわけじゃなく、バンドと一緒にできることが嬉しいんです、私は図々しくもいつもバンドはうまい方たちを選ぶんです。ここでも日本でも。私は正直ミュージックのいちファンで、彼らに憧れていて、彼らのファンなんですよ、だからその方たちと一緒にステージでできるってことが嬉しくて楽しくて、ずっとニヤニヤしちゃうんですよ(笑)。
- ステージからお客さんの顔は見えるものですか?
M ちらちらっと見えるんですけど、でも今日、観てくださってわかったと思うんですけど、私は結構目を閉じて歌う方なんです。メロディやいろいろな思いを浮かべているので、顔を見ちゃうと、なんていうんですか? 現実に引き戻されてしまう? だから、なるべく音の夢の中に入っちゃうんです。だから見ないようにしています。
- 気持ちの上でニューヨークと日本でのパフォーマンスに違いは?
M 全くないです。最近は本当に。ただ、英語でしゃべる方が楽なんです。日本語も喋れるは喋れるけれど、人前だと「変なこといってるなあ、ちゃんと喋れてないな」と思ってしまう(笑)。
- 一時期は日本がベースで活動されていましたね。今のベースは?
M 日本だと思います。結婚を期にこちらに生活は移しましたがNYでのライブは年に1回、2回くらい。日本にはしょっちゅう行っているんですよ。バンドも連れて小さいクラブでやるんです。
- お客さんの違いは感じられます?
M どうだろう。今日のお客さんなんかは座っていた人も多かったからおとなしい感じだったけど、終るとワっと拍手してくれるから「あら? 聴いててくれたのね?」みたいに思うし(笑)。昔の日本では凄い 差がわかったけれど、拍手のタイミングとか、お客さんの方が緊張している感じがあったり。今はもっとルースになってきたと思います。
- 今後の予定は?
M ワシントンDCにあるジャズクラブBohemi-an Cavernsで初めて演奏します。父親も演奏したことがあるというので楽しみです。それから日本で今年初のコンサートはNHKさんのなんですが、うちの母が書いて、おととし一緒に作った広島のことを歌った「Hope」をやります。それから渋谷のJZBratで、7周年のお祝いライブ。このクラブは私が昔出した「jazz brat」から名前をとったお店なんです。それからLIQUIDROOMでBirdと多和田えみでスリーマンショウ、8月末はアルバムのツアーをちょっとやって、11月に新アルバム「NEXUS」を日本で出します。
- お忙しい!
M 「今のところ」、そうなっています(笑)。
- その新しいアルバムのお話を聞きたいんですけれども。
M 去年の3月アタマからスタートしたプロジェクトで、流れのあるアルバムを作りたくて、アルバムタイトルは「NEXUS」。つながっていく、続いていくっていう意味で、それをコンセプトにアタマからバアっと作った音楽になっています。ごちゃ混ぜの、“ish”な音楽(笑)。
- Mondayさんにとって音楽とは?
M 音楽は一番ピュアな、美しいものだと思っています。自分の中では神みたいなもので、これがなければ生きていけないと思うくらいに強い、素晴らしい存在。自分が書いている時は命をつけて、命をかけて書いているし、人が演奏しているもの、書いているものを聴かせていただくと、そこから夢が入ってきて嬉しい、そういう風に思える、人生において大切なものです。
プレゼント
サイン入り新アルバムを3名様
Monday満ちるさんのサイン入り最新アルバム「NEXUS」を抽選で3名様にプレゼントします。
● 応募方法:お名前、ご住所、お電話番号、Eメールアドレスを明記の上、下記までご応募ください。
● 応募先:DAILY SUN NY編集部「NEXUS」係まで
Email: reader@dailysunny.com 、Fax:212-922-9202
● 締切日:6月8日(消印有効)
※発送をもって発表とさせていただきます。
インタビューを終えて
踊るように歌う、とはこういうことをいうのだろうな、と思いました。ステージのMondayさんは、バンドの音を浴びるのが嬉しくて仕方がないという感じで。ジャンルにとらわれない楽曲の数々に、彼女の音楽の懐の大きさもうかがえます。演奏終了後の楽屋はMondayさんを囲むスタッフ、ミュージシャン、取材人で大変にぎやか。とにかく沢山の人たちに「Monday, Monday」と呼び止められる大人気ぶり。そんな中時間を割いていただき感謝!です。「図々しくもうまい方(アーティスト)を選ぶ」とお話してくれましたが、うまいメンツが揃うってことは、やっぱりMondayさんの人柄と魅力と実力なのでしょう。Monday満ちる(まんでい みちる)
職業:歌手1963年東京生まれ。ジャズピアニストの秋吉敏子、ジャズサックス奏者のチャーリー・マリアーノの間に生まれる。日本映画界で女優として活躍していたが、91年、アルバム『mangetsu』のリリースをきっかけにシンガーソングライターとしてのキャリアをスタート。アシッドジャズ、ソウル、ラテン、ブラジリアンなど様々なジャンルで多様な楽器を取り入れた無国籍な音楽を作り続けている。楽曲提供やヴォーカル・アレンジなどバラエティに富んだサウンドワークを務める。

