クオモ知事、経済活性化に尽力 雇用促進も視野に

 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は4日、同州アルバニーで会見を開き、ことしも引き続き州における経済の活性化に尽力する、と〝2012年の抱負〟を語った。
 内容は主に、クイーンズ区にあるアケダクト競馬場に40億ドルの資金を投じて、同州最大のコンベンションセンターを設立するプロジェクトを開始すること、商業を目的としたカジノの導入を合法化に向けた法案に着手することなど、経済を向上させる具体的な計画と、雇用促進に焦点が充てられた。
 知事はほかにも、低所得者向けに配布されている食品割引切符「フードスタンプ」に指紋承認システムを導入することで食料支援を円滑に進めるなど、格差社会の改善に取り組む構えも示している。
 同州は現在、20億ドルの財政赤字に悩まされており、17日に発表される今年度の予算案に注目が集まる。