性別、人種の不均衡目立つ : 新会期の議員構成に偏りNJ

 10日より新会期を開始したニュージャージー州議会について、議員の性別や人種などの構成が以前とほぼ変わらず偏りがあることを、同州地方紙のスター・レッジャーが伝えた。
 新たな議員構成は50歳代の白人男性議員が圧倒的な数を占める一方、同州全体の18%を占めるヒスパニック系の議員数は7・5%と低いことが分かる。 
 また、同州在住の女性全体の割合は半数を超えるが、女性議員の割合は両院合わせて4分の1程度と著しく低く、今会期でさらに1人減少した。女性政治幹部会(Woman’s Political Caucus of New Jersey)代表のリサ・ミズラヒ・カード氏は「(女性議員数増加のための)打開策については常に悩まされている」と頭を抱える。黒人の同州在住者は 13・5%で、議員数は12・5%とほぼ同等の割合だった。
 モンマス大学の世論調査員パトリック・マレー氏は同州議会の現状について「現職者を保護する傾向にあり、新鋭を迎え入れる機会が極めて少ない」と指摘した。
 今会期には湾岸戦争での兵役経験者や元特殊教育の従事者などを含む新たな議員が加わるが、弁護士が占める割合は依然高く、先期より2人多い37人と、議会の3分の1を占めている。