ブロンクス区に新ゴルフ場建設市長、トランプ氏の提案支持

ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は9日、不動産王として知られるドナルド・トランプ氏が同市ブロンクス区で進めるゴルフ場の建設案を支持する意向を表明した。

 新ゴルフ場はイースト川ホワイトストーン橋沿いのフェリーポイント公園に建設され、完成すれば同市初のチャンピオンシップ・コースとなり、全米オープンの主催が可能となる予定。

 建設にあたり、トランプ氏の経営するトランプ・ナショナル・アンド・インターナショナル・ゴルフクラブ側の支払う運営費や税金は最小限に抑えられ、その代わりゴルフ場利用客が高額の使用料を支払う内容になっており、疑問の声を投げかける関係者も多い。

 しかし、ブルームバーグ氏は「高額といってもその他の高級ゴルフ場と比較すれば合理的な料金」と述べ、提案の妥当性を示した。

 同市は長年にわたり同地でのゴルフ場建設を検討してきたが、建設費の見積り額は2000年以降急騰しており、現在の開発費は1億8000万ドルとなっている。同市の営業許可審査委員会(Franchise and Concession Review Committee)の承認が下りれば、同地に建設されるゴルフ場は国内で最も高額な市営ゴルフ場となる。

 同事業が実現すれば、建設は2013年秋までに完成、翌年春にオープンする予定。