コニーアイランドにカジノ建設計画 雇用見込む一方、風紀問題も

観覧車から臨むコニーアイランドのようす(photo: Tome)

 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が推奨する同州のカジノ合法化案について、ブルックリン区長のマーティ・マルコヴィッツ氏は10日、同区のコニーアイランドがカジノリゾートに最適であるとの考えを発表した。

 同州でカジノを合法化するには、州議会の可決、国民投票による合意およびニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長の後継者による承認が必要となり、およそ2年を要することになるが、法案が可決されれば雇用の確保をはじめ、同地にカジノ施設をオープンするメリットは極めて高いと同氏は意欲を示す。

 コニーアイランドの再開発はブルームバーグ氏も強く推奨しており、ルナパーク、スクリームゾーンをはじめとするテーマパークの拡張に伴い、今後はホテルやアパートの建設などで更なる繁栄が期待される。

 しかし、ブルームバーグ氏はカジノ導入については「万能策とは言えず、逆効果も予想される」と楽観視はしていない。

 また、同地区を代表するドメニク・レッチア・ジュニア市議およびアレック・ブルッククラスニー下院議員らも、カジノの導入により多くの雇用が見込まれる一方、違法薬物やアルコールによる問題が同地に持ち込まれる可能性があるとの懸念を示しており、議会でも賛否両論が広がっている。