こんにちは。今回は日本と米国で就職を考えていらっしゃる方へ、面接時の会話のワンポイントレッスンです。特に質問された際の返事の仕方については、前回「結論」から話す、そしてその後は具体的に!とレッスンいたしましたが、質問を聞く際の返事の仕方次第で相手の受ける印象がぐっと変わってきますから要注意です。
【米国の面接における相槌】
①「Yes」ばかりでは単調なので、さまざまなバリエーションを持ちましょう。「That is good!(それは良いですね)」「That is bad(それは残念ですね)」のほか、「That is interesting(なるほど興味深いですね)」など、相手への同調や、返事を色々な言葉で返してみましょう。
②すぐに返事が出てこない時:ごまかしてニヤニヤ笑ったりするのは厳禁。また、即答できない時や考え中の時にはつなぐ言葉が言えるように。「Well…」、「Yes…」など先ず一言を口に出して、今考えている最中だと言うことを伝える方法などが良く使われます。米国の面接官に「何を考えているのだろう?」と不快な思いをさせるような沈黙の時間はなるべく避けましょう。
【日本の面接における相槌】
①質問されたらまず「はい」と言う返事から。「はい」には質問を受け止める意味も含まれているので、否定をする際にもいきなり「いいえ」ではじめるよりは印象が柔らかくなる効果があります。また、「はい」ばかりでなく、肯定する時には「仰るとおりですね」「そうでしたか」など、相手の言葉を受け止める言葉のバリエーションを持っておくと良いでしょう。
②すぐに返事が出てこない時:同じく「はい」や「そうですね…」など同調の言葉
を口に出してから考えをまとめると良いです。「○○というご質問の件ですが」と反復している間に時間を稼ぐことも可能。沈黙していると米国ほど不快には思われませんが、暗い印象を与えてしまうことも多いので注意しましょう。
BY mina
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有限会社ミナ・コーポレーション 代表取締役 長久保 美奈
㈱JAL国際線で世界21カ国をフライト後、米ワシントンD.Cで国際基準のマナーとコミュニケーションを習得。2003年より起業、接遇・ファーストクラスのマナーの指導を開始。現在年間での講演、研修は各法人企業、ホテル、医療、大学などで260回を超える。就職、面接のためのセミナーも毎回大盛況で時代のニーズに合った指導が好評を博す。ニューヨークでも年数回ビジネスマナー講座を開催。
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