レッスン6:しぐさと言葉の注意点

 
 こんにちは。面接では、入室から退室までの一連の行いを見て評価されますね。自分ではなかなか気がつくことのない〝しぐさ〟や言葉の〝クセ〟が相手から見ると無礼に感じられたり、やる気が見えなかったりと、とにかく自分から見る自分の姿と面接官が見ているポイントにズレが生じるようです。米国の大学を出て日本企業に勤める可能性のある方にとっては、特に内面や実力とは違う面を評価されることに戸惑いを感じるかもしれません。今回はそんなポイントについて書いてみましょう。

【視覚的要素】
 しぐさは礼儀を表すこと:例えば、面接時に足を組む、腕を組むなどの動作は、礼儀を重んじる相手には禁物です。また、目線を下から上にジロッと見たり、上から見下ろしたりすることも感じが悪く取られます。自信が無さそうに見えるのは良くないことですが、無礼に取られないように気をつけて。この辺りの境界線が難しいところです。当たり前ですが、面接中に携帯電話を取るなどはもってのほかです。真剣勝負であることを再度認識しましょう。胸を張って堂々と、ただし礼儀のある姿勢、ごあいさつ、アイコンタクトは必要です。

【聴覚的分野】
 相手を敬うビジネス言葉を使うこと:ビジネスシーンにふさわしい言葉をどれだけ使えるのか、相手は注意して聞いています。英語では自分のことは「Ⅰ」ですが、日本では「ぼく」「自分」「わたし」「わたくし(私)」など、一人称がたくさんあり、適切な言葉を選べる人かどうかを常にチェックされています。こちらから質問をする際にも「あなたの会社は△△ですか?」などと尋ねたら相手に驚かれることでしょう。ビジネス言葉では、「あなたの会社」→「御社」です。尚、初めての相手に自分から名乗る際には「○○と申します」が正解です(「○○でございます」は×)。ビジネス言葉は敬語の中の謙譲語Ⅱ(参る・伺うなど)にも多くあるので、勉強なさることをお勧めいたします。

BY mina

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有限会社ミナ・コーポレーション 代表取締役 長久保 美奈

㈱JAL国際線で世界21カ国をフライト後、米ワシントンD.Cで国際基準のマナーとコミュニケーションを習得。2003年より起業、接遇・ファーストクラスのマナーの指導を開始。現在年間での講演、研修は各法人企業、ホテル、医療、大学などで260回を超える。就職、面接のためのセミナーも毎回大盛況で時代のニーズに合った指導が好評を博す。ニューヨークでも年数回ビジネスマナー講座を開催。
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