ニューヨーク市内で、子どもを有名私立幼稚園に入園させることに躍起になる親が増えているという。米誌ニューヨーク・ポストが独自取材により、19日の記事で伝えた。
日本と同じく、米国、特にニューヨークやロサンゼルスなどの大都市では私立幼稚園への入園は狭き門とされており、面接などで好印象を与えるためのノウハウを得るため、富裕層の親を中心に精神科医の力を借りる人も少なくないのだとか。
幼稚園の入園相談員であるダナ・ハダッド氏は「面接の際に着用する父親のネクタイ選びのアドバイスを頼まれたり、3歳児にスーツを着せるべきかなどを問わ れたりすることもある」。また個性をアピールしようと、同性愛者を装うシングルマザーや、新学期の開始時期に合わせて出産しようと、人工分娩を誘起する妊 婦もいるなど、想像を絶するものも多いという。
マンハッタン区ソーホーを拠点に活動するセラピスト、リサ・スピーゲル氏は、寝ても覚めても子どもの入園のことばかり心配してしまう母親に、「正常な精神 状態を保つため、特に競争心の強いライバルの母親とは距離を置くこと」と助言。保護者には、本来子どもの能力を見抜く〝受験〟というものの意味をはき違え ないよう、認識してもらいたいと話した。