33年前の男児失踪事件、捜査再開へ
連邦捜査局(FBI)とニューヨーク市警察庁(NYPD)は19日、1979年にマンハッタン区ソーホーで発生した男児失踪事件の捜査で新たな発見があったとして、5日間にわたる集中捜査を開始した。
FBIは当初、事件当時エタン君のベビーシッターをしていた女性の恋人で、別の児童性的虐待事件で有罪となり受刑中のホセ・ラモス被告を同事件の最重要参考人として捜査していたが、被告は誘拐、殺人を否定。犯行を裏付ける決定的な証拠も見つかっていなかった。
同事件は、1979年5月25日に発生。当時6歳だったエタン・パッツ君という男児が通学中に行方不明となり、2001年に失踪宣告がなされていた。
今回、遺体の臭いを嗅ぎつける警察犬が、パッツ家で使用人として働いていた別の男性の元作業場であるソーホーの地下室から、エタン君の遺体が遺棄された可能性がある何らかの証拠を突き止めたことから、集中捜査が再開。これまでの推測を覆す新たな証拠の発見に期待が掛かる。
同事件は全米で大きく取り上げられ、世に児童失踪事件の深刻さを知らしめた。その後レーガン大統領が5月25日を「行方不明児童の日」に制定した。