基調講演に白川氏 功績称えメダル授与も
外交評議会(FPA)は日本銀行の白川方明(まさあき)総裁を基調講演に迎え18日、マンハッタン区のウォルドルフ・アストリアホテルで晩餐会を開催。廣木重之大使や金融関係者ら約200人が参加し、交流を図った。
白川総裁は基調講演で、日本がデフレから脱却しない最大の原因を「成長率の低下」と指摘。脱却するには、成長力強化の努力と金融面からの後押しの両方が不可欠とした。また、欧州をはじめとする国際的な金融危機についてや、今後の各国中央銀行の在り方などについて独自の見解を。
FPAは同日、白川総裁の優れた功績を評し、FPAメダルを授与。白川総裁は、FPAについて「グローバルな問題に対する意識を高め、理解を促し、そして学識ある見解を提供するという触媒としての役割を果たしてきた」と述べ、「尊敬する過去のメダル受賞者の仲間に加えていただけて光栄」と喜びの胸中を語った。