全米でガソリン価格が高騰し、家計を直撃している。ニューヨーク地区および近郊も例外ではなく、市民の生活に影響が出ている。
マリスト大学の学生がニューヨークエリアの市民を対象に行ったアンケートによると、78%の回答者がガソリン価格の高騰で家計が「苦しい」、もしくは「やや苦しい」と答えた。調査員のリー・ミリンゴフさんは、「収入が低いほど家計が苦しくなっている」と報告。
特にマンハッタン区のタクシー運転手は厳しい状況に置かれている。タクシー運転手のパトリスさんは、「運転しないと金にならないからしょうがない。もっと運転して稼がないとね」と胸中を吐露。また、ある女性は「ガソリン代がかかりすぎて、スーパーでたいてい買っていた物が買えなくなった」と話す。
アンケート調査の回答者中58%は、ガソリン価格の高騰に伴い、運転習慣を変えたという。
だが、この夏の休暇プランについては64%が「変えるつもりはない」と回答。今がガソリン価格のピークだが、イランとの緊張関係がほぐれ、近い将来、価格が下がるという見方もある。