NY市、 54の公立校新設へ 真のグローバル人材を育成
ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長と市教育局のデニス・ウォルコット局長は17日、マンハッタン区ユニオンスクエアにあるワシントン・アービン高校で記者会見を行い、2012年〜13年度学期に、ニューヨーク市に新たに54校の公立校を開校する旨を発表した。まずは7000人以上の生徒を受け入れ、最終的には2万1000人が新設校で学ぶことになる。
過去のデータによると、保護者による新設校への満足度は高い。毎年行われる州統一試験における数学と英語読解の平均スコアが既存の学校より高かったり、卒業率が倍以上に跳ね上がったケースもある。
特に、会見の会場となったワシントン・アービン高校から新しく生まれ変わるソフトウェアエンジニア高校では、コンピューターテクノロジーとプログラミングをはじめ、コンピューターに精通する就職にも有利な専門的な勉強ができるとして期待が寄せられている。
ブルームバーグ市長は、「子どもたちには良い学校に行く権利があり、保護者には良い学校を選ぶ権利がある。教育局はニューヨーク市全区の各家庭に良い教育環境を提供できるよう尽力する」とコメント。さらに、「新設する54校が市の教育レベルの向上につながると確信している」とし、「ソフトウェアエンジニア高校を含む新設校では、コンピューター言語だけを教えるのではなく、新しいグローバル経済を開拓する真の成功者の育成を目指す」と意欲を見せた。