ネッツ本拠がブルックリン区へ

NJ州知事「未練ない」 ネッツ本拠がブルックリン区へ

 今季限りでブルックリン区へ本拠地を移転する全米プロバスケットボール協会(NBA)ニュージャージー・ネッツが23日、現在の本拠地であるニューアーク市プルデンシャルセンターでフィラデルフィア・76サーズとの最終試合を行った。

  36年間にわたり地元ファンから愛されてきた同州唯一のプロバスケットボールチームの移転を多くの人々が惜しむなか、ニューアーク市出身で同州知事のクリス・クリスティー氏は「(ネッツが)ここにいたくないのなら結構。経済効果のために同州に残ってほしいというような懇願は一切しない」と断言。さらに、「プルデンシャルセンターは米国有数の美しいアリーナの一つ。ネッツがここを去ってブルックリン区行きを決めたのだから喜んで送り出す。未練はない」と、惜別の情は感じられないコメントを発表した。

 また同氏は、「ニュージャージーやニューヨークに移転を考え本拠地を探しているNBAのチームがあるはず。これは私たちにとって新たなバスケットボールファンの獲得や、新たなものを開拓する好機となるはず」と前向きな姿勢を示した。

 ネッツは2012〜13年シーズンから、若者の多いブルックリン区のバークレーセンターに本拠地を移し、「ブルックリン・ネッツ」として再出発。オーナー陣にはロシアの富豪、ミハイル・プロホルフ氏や人気ヒップホップ歌手のジェイ・Zことショーン・カーターさんらが名を連ねるなど、早くも多方面から注目を集める。