アッパーウエストの一角にたたずむレストラン「Vai」は、地中海料理をモダンスタイルでワインやシャンパンと楽しめる大人の空間。オーナーでシェフのビンセント・キリコさんのこだわりは「週替わりの特別ニュー」で、その折々に精選した食材でとっておきの料理を提供、ワインもそれぞれの料理に合わせて紹介してくれる。カクテルはなんと同レストラン従業員の名前にちなんで付けられ、ほかにも店内のインテリアなど、さまざまな工夫が凝らされている。ビンセントさんは「お客様に最高の食事とそのひとときをプレゼントしたい」と話す。
ディナーのスターターは「ハマチとキハダマグロのデュオ」で。角切りのアボカドの上にのった新鮮なハマチとキハダマグロが、爽やかなレモンジンジャーソース、クリーミーなアボカドと解け合う絶妙な美味。日本人には〝刺身の新しい発見〞となるだろう。
メーンでシーフードを選ぶなら「帆立のグリル パースニップ(セリ科の根菜)ムースソースとケーパー添え」で決まり。表面はかりっと香ばしく中はふっくらの帆立が、まろやかなソース、アクセントの効いたケーパーとよく合う。
肉好みなら、ワンプレートで贅沢に2種類の食感と風味が味わえる「牛のヒレ肉&ショートリブのデュオガーリックバター添え」をおすすめしたい。グレイビーソースと赤ワインでじっくり煮込んだトロトロの牛ヒレとジューシーなショートリブのステーキは、ワインとの相性も抜群だ。
そして、ごくたまに登場するビンセントさんの気まぐれメニュー「アラスカキングクラブのバターオーブン焼き&クリームクラブリゾット」はぜひ一度試してほしい逸品。バターのコクがクラブの旨味を引き立て、チーズたっぷりの濃厚なクラブリゾットと一緒にいただくと◎。
シメのデザートはフルティーな「パッションフルーツ&ホワイトチョコレートのムース」、濃厚な「フローズンチョコレート&エスプレッソクリーム」、クレームブリュレよりちょっとライトな「アーモンド・ポットオブクリーム」が特に人気。
どれも日本人好みの、甘さ控えめで、食後に重くなりすぎないのも嬉しい。
大切な人と、友人と、モダンな地中海料理とおいしいワインを堪能、素敵なディナーを楽しんでみては? 月曜限定のコース「3つのワインペアリング(29ドル/午後5時半)」もお得(要予約)。週ごとのメニューはウェブを参照。
Vai
住所:429 Amsterdam Ave(bet 80th & 81st St)
電話:212-362-4500
Web:vairestaurant.com
ディナー(メーン):18~29ドル
●ディナー 日~水:午後5時~11時、
木~土:午後5時~午前0時
●ブランチ(土日のみ):正午~午後3時
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