米中枢同時テロで崩落した世界貿易センタービル(WTC)跡地に現在建設中のワン・ワールドトレードセンター「通称フリーダムタワー」を運営するニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)は4月30日、フリーダムタワーの高さが1271フィートに達し、エンパイアステートビル(アンテナ部分を除く)を抜き〝ニューヨークで最も高いビル〟となったと発表した。
フリーダムタワーは約1年半後に完成する際には高さ1776フィートを予定しており、全米で最も高いビルとなるほか、2010年にアラブ首長国連邦の首都ドバイにオープンしたブルジュ・ハリーファ(2717フィート)、カナダのトロントにあるCNタワー(1815フィート)に次ぎ、世界第3位となる見通し。
エンパイアステートビルは1972年まで世界で最も高いビルだった。完成時にはアンテナが取り付けられておらず、高さ1250フィートとして登録されていたが、52年にアンテナが取り付けられ、現在は1454フィートとなっている。
米国の高層ビル委員会は長年にわたり、どの超高層ビルが最も高いか議論してきたが、今のところ、フリーダムタワーに軍配が上がっている。