ブロンクス区の11歳少女が自殺

直前に「死にたい」ほのめかす ブロンクス区の11歳少女が自殺

7日までに、ブロンクス区在住のウィルネリー・ポランコ・ウベンさん(11歳)が自室で首を吊り、自殺しているのが発見された。ウィルネリーさんは自殺を図る直前に、自殺をほのめかす内容のテキストメッセージを複数の友人に転送していたことが判明している。

 ウィルネリーさんの親族や、通っていた同区内の中学校のクラスメイトらによると、いじめなど自殺の原因となりうる要因は見当たらなかったという。だが、複数の友人はウィルネリーさんから「幸せじゃない。死にたい」という悲痛の叫びが綴られたテキストメッセージを受信し、ウィルネリーさんをたしなめようと同日、自宅に立ち寄っていたことも明らかとなっている。現時点で、自殺の動機は明かされていない。

 ニューヨーク市では昨今、青少年の自殺率が上昇しているが、11歳という若さでの自殺は衝撃が大きかったため、各メディアでも大きく取り上げられ話題になっている。 米疾病対策予防センター(CDC)によると、10歳〜14歳の青少年の自殺の割合は10万人に1人とまれで、市に限ると07年〜08年には15歳以下の自殺者はいなかった。核家族化の進行や学校環境などの変化が、自殺の若年化を引き起こしている可能性がある、と指摘する専門家の声も聞かれる。