航空管制官が居眠り 不祥事明るみに

 ニューヨーク近郊にある空港の航空管制官らが、勤務中に居眠りや映画鑑賞、無断早退、安全規則の違反を繰り返していたことが、内部告発により明るみになった。

 また、ニューヨーク上空の半径50マイルを飛行する操縦士と不適切な会話をしたり、交信ミスなどが多発しており、これまでに少なくとも1件の航空機接触事故の未遂が確認されている。この他にも航空管制官に関係するいくつかの不祥事が報告された。

 この内部告発を聴取した調査機関は、航空管制官に安全確認指導を怠ったとし、連邦航空局と運輸局の責任を追及した。

 また、ニュージャージー州ティターボロ空港を離陸する旅客機が、度々ニューアーク空港へ向かう旅客機に接近しすぎ、危険であることが指摘された。さらに、デルタ航空が長期にわたり、燃料タンクと電気配線システムで、連邦の安全基準に従わなかったことも明らかとなっている。

 この告発により、ニューヨーク州航空交通局長が辞任し、2011年、部長職3人が懲戒処分となった。