タクシー料金、最大20%値上げか インフレ、ガソリン価格の高騰受け
イエローキャブを管轄するニューヨーク市タクシー・リムジン委員会は21日、最大20%のタクシー乗車料金の値上げを市に正式申請することで合意した。インフレ率と最近のガソリン価格の高騰を値上げの理由として挙げている。
イエローキャブの乗車運賃は2006年から据え置きとなっており、今回の値上げ案が承認されれば、7月中旬より施行される見通し。
現行の乗車料金は初乗りが2.50ドルで、それ以降は40セントずつ増える。ことし1月の平均額は3マイル弱で11.82ドルだが、20%値上げした場合 14.18ドルになる。また、マンハッタン区からジョン・F・ケネディ空港までは45ドルだが、値上げ後は54ドルになる見込み。
市は今月31日にタクシー料金値上げについて公聴会を開く予定。マイケル・ブルームバーグ市長も値上げを支持しており、最終値上げ率は16%〜20%となる。
だが、タクシー料金値上げによる収入がタクシー運転手のものとなるのか、あるいはタクシー所有者またはメダリオン所有者のものになるのかは不透明である。タクシーのリース代が値上げした場合、タクシー運転手の収入は以前と変わらず、恩恵がないことになる。
また、あるタクシー運転手は乗車料金が最大の20%値上げとなったとしても、ロサンゼルスやサンフランシスコ、ロンドン、東京などと比較すると圧倒的に安いとして、値上げは必然であると訴えている。