米ロック・ミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の日本語版公演に今夏より主演することが決定した俳優、森山未來さんが5月28日、同作の原作者であるジョン・キャメロン・ミッチェルさんとニューヨーク市内で対談を行った。
公演を控えた森山さんは作品について、「世界中のどこにでも、そしていつの時代にもヘドウィグという存在はいると思う。ただ、オリジナルから長い年月が経って、ヘドウィグが、ある意味では遠い存在になっているのでは」と指摘。だからこそ「今回、ぼくたちは2012年の日本におけるヘドウィグを、お客さんと共有したい。ヘドウィグが伝説ではなく、今もなお生き続けている、ということを伝えたい」と意気込みを語った。
これを受けミッチェルさんは「とても共感する。新たなジェネレーションがヘドウィグという存在を再発見していくのが、とても面白いと思う」とコメント。「ヘドウィグはタイムレスな存在。時代は違えど、ヘドウィグというキャラクターは生まれ、そこで息づくことができる。冷戦以後もそうだったように、ヘドウィグは悲しみのなかでも、それを笑い飛ばすことができる。それがヘドウィグの強さ」と分析する。
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」は1997年からニューヨークのオフブロードウェーで上演され、ロングランを記録した。日本ではニッポン放送主催により2004年から公演が開始。歴代の主役に三上博さんや山本耕史さんが抜擢されている。
森山さんの主演公演は8月29日から9月10日まで、東京、大阪、名古屋、福岡で行われる予定。
詳細は、www.hedwig2012.jpを参照。