日米交流を推進する民間非営利団体ジャパン・ソサエティー(JS)は7日、2012年度年次晩餐会をマンハッタン区のウォルドルフ・アストリアで開催。同団体および日米のビジネス関係者ら730人が集い、美味しい食事と共に交流を楽しんだ。
1984年より毎年、日米間の相互理解の向上に寄与した個人に贈られるJS賞には、日産自動車株式会社 社長兼最高経営責任者であるカルロス・ゴーン氏と、ニューヨークを拠点とする現代美術作家の杉本博司氏が選ばれた。
JS会長ウィルバー・ロス氏から賞を贈呈されたゴーン氏は東日本大震災後、被災地に足を運んだ際に「日本人の精神力の強さに心打たれた」と言及。何事にも一生懸命取り組む姿勢を見て、必ず復興すると確信したと語った。
自身のアーティスト人生を振り返った杉本氏はJS賞受賞について「夢が叶った」とし、「今後も芸術を通してJSのサポートに尽力する」意向を示した。
また、エンターテインメントとして米国人演歌歌手のジェロさんによる特別パフォーマンスが行われたほか、基調講演ではカーライル・グループの共同最高経営責任者であるデイビッド・M・ルーベンシュタイン氏が日本の国債やユーロ危機の打破策など、独自の見解を披露した。
会終盤には、震災後にJSに集まった支援金の行方と被災地の情報が詰まったビデオ「東北からのレポート」も上映された。