旅行者の大半が、伝統ある大手航空会社より、格安サービスを提供する
中小会社を好んで利用することがこのほど、調査会社JDパワーアソシエーションの調べで明らかとなった。
同調査は2011年5月から12年4月の期間中、旅客機利用者1万4000人を対象に実施。航空券や手荷物に掛かる費用、客室乗務員やサービスの質、搭乗手続きなどのカテゴリーを総合的(1000点満点)に評価した。
最も評価の高かった航空会社は、“低価格サービス”を売りにしているニューヨーク拠点の格安航空会社ジェットブルー(776点)だったほか、2位以下も同様に安さが魅力のサウスウエスト(770点)、ウエストジェット(733点)、エアトラン(698点)、フロンティア(694点)などが続いた。
一方、手厚いサービスを得意とする大手航空会社では、乗り継ぎネットワークの充実度が評価されたアラスカ航空(680点)が首位に、デルタ(650点)、アメリカン(647点)、ユナイテッド(625点)、USエアウェイズ(614点)が続いた。
サービスや便数などについては依然、大手が優勢だったが、料金面では格安航空社に軍配が上がった形。JDパワーアソシエーションのスチュアート・グリーフ氏は「不景気が続くなか、価格競争が評価に与える影響は大きい」とし、利用客の多くが、ひと昔前まではどこの航空会社でも当たり前だった手荷物の無料預かりサービスや機内でのスナック提供が無くなりつつある状況に「残念」と回答していた。