15年にわたり10人以上の少年に性的暴行を加えたとし、昨年11月に逮捕、起訴されたペンシルベニア州立大学元フットボールコーチ、ジェリー・サンダスキー被告(68歳)に22日夜、48件の起訴事項中45件で有罪判決が下された。サンダスキー被告は終身刑となることが予想されるが、求刑判決は3カ月後となる予定。
ペンシルベニア州最高裁のジョン・クリーランド裁判官が判決文を読み上げた際、証言した元少年の一人は泣き伏したほか、法廷の外で判決を待つ何百人もの人たちからは、歓声が上がった。だが、サンダスキー被告はほとんど感情を露にしなかった。
原告側の弁護士リンダ・ケリー氏は証言した8人の元少年らについて「勇敢な人々」と称え、この有罪判決により「彼らの心が少しでも癒やされることを望みたい」と話した。
また、ペンシルベニア州立大学は被害者の元少年らの勇気ある証言を賞賛し、個人的に補償する準備をしていることを明らかにした。
だが一方、被告の弁護士ジョー・アメンドラ氏は、被告が判決に失望し、上告の意思があることを伝えた。
アメリカンフットボールの古豪である同大の名物コーチとして知名度の高かった同氏は、1994年からチームに所属する青少年に、悪質な性的いたずらを加え続けていた。