人気歌手のミュージックビデオなどを複製した海賊版ディスクを販売していたとして、ニューヨーク市警察庁(NYPD)は19日までに、著作権法違反などの疑いでブルックリン区在住のはバリー・ボウバカー容疑者(49歳)を逮捕した。押収したディスクは4万4000枚以上で、55万ドルの価値があると見られる。
先月、おとり捜査の一環で私服警官がボウバカー容疑者に近付いたところ、100枚の偽ディスクの販売を持ちかけられたことから一連の犯行が発覚。倉庫からは、人気歌手レディーガガさんの複製CDや、映画「ハンターゲーム」のDVD数千枚が押収された。
ニューヨーク市では昨今、違法CDやDVDの問題が深刻化しており、警察は経済に打撃を与えるこれらの海賊版商品の摘発に乗り出しているが、ムービーシティーニュースのデイビッド・ポランド氏は、不法ディスクを買う側の犯罪意識が低いため、根本的解決には繋がりにくい、としている。
最近では、違法商品の保管場所を自宅ではなく、市内の個人向け貸し倉庫などを利用するケースも目立つという。市特別執行事務所所長のキャサリン・マクギー氏によると、市では2003年以来、60カ所の偽物保管場所を閉鎖し、5200万ドル相当の偽商品を押収。さらに300万ドル以上の罰金を徴収している。