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2012.07.02 NEWS

9.11遺族ら怒りの書簡工事再開訴え、PAに

 世界貿易センター(WTC)跡地に建設中の9.11記念博物館の工事が財政問題で中断され開館のめどが付かないなか、犠牲者の遺族らは6月27日、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事並びにニュージャージー州のクリス・クリスティー知事に、財政問題の早急解決と工事再開を要求する書簡を提出した。

 書簡には「犠牲者と救助に命をかけた何千人もの人たちを騙している」と同地を所有するニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)と両知事への非難の声が綴られていたほか、PAと対立する記念博物館基金側を支持することが表明された犠牲者の遺族200人以上の署名も添付されていた。

 これに対しPAは、博物館を完成し、遺族らに最愛の人を追悼する場所を提供することが、自分たちにとっての最重要課題だ、とする声明を発表した。

 しかし、数週間前に別の遺族グループは基金の手に負えない莫大な建設費用を埋め合わせるために、公共費用が使われるべきではないと訴え、記念博物館基金のやり方に非難の色を示している。

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