NYに広がる草間彌生の世界  ホイットニー美術館、ヴィトンとのコラボ実現

ルイ・ヴィトン5番街店のショーケースに飾られた本物そっくりの草間彌生ろう人形に、道行く人も足を止めて見入った=12日(Photo:Isagawa)

© Yayoi Kusama. Image courtesy Yayoi Kusama Studio Inc.; Ota Fine Arts, Tokyo; Victoria Miro Gallery, London; and Gagosian Gallery, New York

 鮮やかな色使いと奇抜な模様を特徴とする日本の前衛美術家、草間彌生さんの回顧展「YAYOI KUSAMA」が現在、マンハッタン区のホイットニー美術館で開催されている。

 幼少期から水玉と網目模様の絵を描き始め、これまでにさまざまな絵や銅像、映像、インスタレーションなどを発表してきた。今回は60年にわたりアーティスト活動を続ける草間さんの作品をキャリア毎に紹介(計343点)する。展覧会は9月30日まで。

 また、高級ブランド、ルイ・ヴィトンも期間限定でコラボレーション「Infinitely KUSAMA」を実現。5番街の旗艦店は建物全体が水玉模様で覆われ、本物そっくりの草間さんのろう人形やアートが並ぶなど、草間ワールド一色となっている。ショッピングをしながらアートに触れる新感覚に、道行く人が足を止めて写真撮影をする姿が多数見受けられた。同ブランドでは順次、水玉デザインの服やアクセサリー、履物、時計などを販売する。

 そのほか、ハドソンリバー公園では「GuidePost to the New Space」と題した屋外展示も行われており、ピア45の一部エリアにも草間さんのシグネチャーである水玉模様のオブジェが広がっている。

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