ニューヨーク市内の図書館や公園ではすでにWi-Fiアンテナが取り付けられ無料でインターネットへの接続が可能となっているが、11日、ニューヨーク市内10カ所の公衆電話にもアンテナが取り付けられ、周辺200フィート圏内でワイヤレスインターネットサービスが無料で24時間利用できるようになった。
10カ所の内訳はマンハッタン区が7カ所、ブルックリン区が2カ所、クイーンズ区が1カ所。ブロンクス区とスタテン島にも年内に導入される見通し。また、道案内サービスなどが受けられるハイテク公衆電話キオスクが年内にできることも期待されている。
情報のソーシャル化、デジタル化を目指す市の初代デジタルオフィサーに就任したレーチェル・スターン氏は、需要が減った公衆電話をうまく利用し、「繋がる町づくり」を目指したいと話す。
市と契約を結んでいる公衆電話会社ヴァン・ワグナーのピーター・イッゾ氏は、ブロードウェーの歩行者天国で2カ月間試験的にインターネットサービスを導入した際、1カ月で2万4000分の利用が確認される盛況ぶりだったと語った。
しかしこの無料Wi-Fi接続サービスについて、市民の反応はさまざまだ。
野外で仕事上のメールなどを確認できるのは便利だという意見が目立つなか、混雑する通りでラップトップコンピューターを開くより、ネット環境の整っている近くのコーヒーショップでゆっくり座ってインターネットを使用したいという人もいるようだ。
設置エリア
マンハッタン
◆SoHo:402 W Broadway
◆Fur-Flower District-Clinton:458 7th Ave
◆Theater Distrit-Clinton:28 W 48th St
◆Grand Central-United Nations:410 Madison Ave
◆Midtown-Clinton:1609 Broadway
◆1790 Broadway
◆Upper West Side:230 W 95th St
ブルックリン
◆Brooklyn Heights-Cobble Hill:545 Albee Square
◆2 Smith St
クイーンズ
◆Astoria:30-94 Steinway St