息子の大統領選出馬を期待 元州知事のクオモ氏父

 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事の父親で元同州知事のマリオ・クオモ氏は、息子が2016年に行われる大統領選へ出馬することを期待しているようだ。

 先日開かれた自身の80歳の誕生日会で、マリオ氏は親戚、友人ら約100人の招待客の前で息子を「現代で最も優れた知事」と称賛し、「国民のためにより高いレベルで働く機会があるかもしれない」と大統領選への出馬をほのめかす発言をしたことが、数人の出席者から伝えられた。

 アンドリュー氏は16年に行われる大統領選の指名候補として有力視されているが、当人はそれについて発言を控えている。ことし11月の大統領選でも、民主党全国大会では州代表として参加するが演説はしておらず、報道取材も避けてきた。

 息子とは対照的に、マリオ氏は2年足らずの知事在職中の1984年、民主党全国大会で演説している。しかし、大統領選への出馬には長い間二の足を踏み、「ハドソンのハムレット」と冷笑され、絶え間ない思索が州の管理能力を傷つける結果になったと評される。

 そうした父親の経験を踏まえ、アンドリュー氏は州都オールバニーで自分の土台を崩すまいと決意したのではないかと言われる。

 マリオ氏は「わたしは多くの間違いをしたが、アンドリューはそれから多くを学びとり活かしている」と息子を称えたという。