7月5日からCBGB音楽祭がマンハッタン区タイムズスクエアやセントラルパーク、市内のダンスクラブなどで始まった。市では広大な公共スペースの確保が困難であることや高額の運営費用が掛かるという理由から難しいと思われてきたが、最近はスケールの大きな音楽祭が定着し人気を呼んでいる。
6月にはことし2年目のガバナーズボールがランドールズ島公園で行われ、2日間で約4万人が訪れ、エレクトロニック音楽やインディーズロックバンドのライ ブパフォーマンスを満喫した。また6月には、4年前に始まったブルックリン区ウィリアムズバーグのノースサイドフェスティバルも行われ、4日間で8万人が 訪れる盛況ぶりだった。
CBGBやノースサイドフェスティバルのプロ モーターたちは市内の多くのクラブを使い、有名ミュージシャンだけでなく無名のバンドにも演奏の機会を与えている。また、観客が全音楽祭で有効なパスまた は好きなコンサートだけ行くかを選択して購入できるところも人気の秘訣に。このような運営の仕方は、オープンスペースが不足しクラブが多くあるニューヨー ク市では有用だ。
また、プロモーターたちはクラブのステージ上でコンサートが行われた後、パネル討論会の場を設けたり、フィルムフェスティバルや無料の屋外イベントを催すなどさまざまな工夫を凝らし、音楽祭を成功に導いている。