ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は22日、コロラド州オーロラの映画館で発生した銃乱射事件を受け、次期大統領選の最終候補であるバラク・オバマ現大統領とミット・ロムニー氏が掲げる緩い銃規制政策を批判。国内における銃の流通を撤廃するよう訴えた。
同氏は同日、CBS局の番組「フェイス・ザ・ネイション」に登場し、「両者はこれまで銃を厳しく取り締まると誓約したにもかかわらず、実行していない。今こそ責任を問われるべき時だ」と後を絶たない銃乱射事件に怒りを露にした。
また、2004年に失効したアサルトライフル規制法のように、銃規制法を取り消すよう何年も連邦政府へ働きかけている全米ライフル協会(NRA)も強く非難した。
NRAはバージニア州に本部を置き、銃愛好家により設立された利益を最優先目的とする圧力団体であり、現在会員数は約400万人。連邦法で精神病患者や違法薬物の中毒者、重犯罪者に武器の販売を禁止しているにもかかわらず、「ノー・コントロールズ・オン・ウェポンズ」を主張。銃規制法に真っ向から反対し、断固として譲らない姿勢を貫いている。