28日までマンハッタン区ミッドタウンにあるジャパン・ソサエティーで開催されている日本映画の祭典「JAPAN CUTS(ジャパン・カッツ)」に20日、俳優の役所広司さんが自身が主演する「キツツキと雨」の上映に先掛け舞台あいさつを行った。役所さんはこの日、長きにわたり日本映画界で活躍し、功績を残した俳優に贈られるCut Above Award for Excellence in Film賞を受賞。
役所さんが登壇すると、満席の会場はスタンディングオベーションと拍手喝采の波に包まれた。役所さんは冒頭のあいさつで、東日本大震災後に米国が行った支援活動「トモダチ作戦」への謝意を述べたほか、質疑応答では日本映画界の今後について言及。さらに大ヒット映画「Shall we ダンス?」のハリウッド版リメイクで主演した米俳優リチャード・ギアさんについての質問では、「あの役は、社交ダンスが似合わない男というのがポイントだから、そういう意味ではリチャード・ギアに(自身が)勝っていたのでは」と話し、笑いを誘った。
同映画祭では、役所さんの功績を称え、同氏出演の作品を一挙公開する「役所広司デー」も設けられた。
詳細は、www.japansociety.orgを参照。