1年間で2億5900万ドル  同性婚がNYにもたらす経済効果

同性愛者の社会的地位の向上を訴えるNY市恒例のゲイパレード(photo: Tome)

 ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長と市議会議長クリスティン・クイン氏は24日、記者会見を開き、ニューヨーク州で同性婚が合法となった昨年7月24日以降、8200組の同性カップルが結婚し、同市にもたらした経済効果は2億5900万ドルに及んだと発表した。

 同期間中に市で結婚したカップルの総数は7万5000組だったため、1割以上が同性カップルが占めていたことが判明した。

 今回調査を実施したニューヨーク市観光局によると、過去1年間で結婚または挙式するために他州や他国から同市に訪れた同性愛者は20万人以上で、宿泊施設の利用や外食、エンターテインメントなどに高額を支払っていたため、市の収益が増幅した。

 ブルームバーグ氏は会見で「同性婚の合法化により、ニューヨーク市はさらにオープンに、そして快適になっただけでなく、雇用枠の増加や経済効果の恩恵までも受けるようになった」と喜びの胸中を明かした。また、同性愛者を公言するクイン氏も「市民平等の実現と経済メリットの双方において奏功した」と語った。