ニューヨーク近郊の海水浴場で、地面に落ちていた注射器を踏み負傷する事故が相次いで発生していることがこのほど、非営利団体ウォーク・イン・ザ・パークの調べで明らかとなった。これを受け、海岸沿いの衛生および安全管理の必要性が問われている。
過去3週間で、スタテン島のシダーグローブビーチやサウスビーチのほか、クイーンズ区のロッカウェービーチなどで少なくとも5件の被害届けが提出されているが、実際はこれ以上だと予想される。
ニューヨーク・ニュージャージー州湾管理局ディレクターのデビー・マンズ氏によると、これらの使用済み注射器が正確にはどこから流れて来ているか不明だが、糖尿病患者などが家庭でインスリン注射を使用し、トイレに流したものがニューヨーク湾に流れ込んで来たものだと推定される。年間28〜30ガロンの汚水がニューヨーク湾に流れ込んでいるという。