昨年、米疾病管理予防センター(CDC)が実施した若者の危険行為についての調査結果によると、ニューヨーク市内の10代若者の大麻常用者が、2005年の12.3%から17.7%に急上昇、過去10年で最高値を記録したことが判明した。だが、大麻の吸引だけでなく、肥満や飲酒、不特定多数との性交渉など、さまざまな問題も深刻化していることが分かった。
ブルックリン区在住のキャサリン・レイエスさん(16歳)は、自分と同年代である友人らの大半が違法行為と認識していながらも大麻を吸引していると説明。希薄な犯罪意識が浮き彫りとなった。
また、同調査によると、10代の若者の8割は毎日1時間以上の運動をしておらず、ビデオゲームやネットサーフィン、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などに長時間費やし、肥満傾向にあるという。
同区在住のシンシア・サンプターさん(16歳)は「体に悪いと思いつつ、週2回以上ファストフードを1日2食食べ、SNSに依存した生活を送っている。でも、これが典型的な10代の生活だ」と話す。
市内の公立学校では毎日の時間割に体育の授業が含まれておらず、10代の若者の28%が肥満だ。44%は平日ビデオゲームやネットサーフィンをし、38%は毎日3時間以上テレビを観る。また、21%がカロリーの高い炭酸飲料水を愛飲しているという。
性交渉に関しては、約38%が経験済みとしており、そのうちの半数が初体験を13歳までに経験したと回答している。だが、市内の若者のこれらの危険行為の割合は、全米平均を下回っていることも判明した。