コニーアイランドにカジノ誘致? 経済効果狙うNY市

ブルックリン区コニーアイランドにカジノ施設を誘致しようという動きが出ていることがこのほど、明らかとなった。ニューヨーク州の議員らはカジノ建設の合法化に取り組み始めており、州下院議員議長シェルドン・シルバー氏(民主党)や同区のマーティー・マーコウィッツ区長は地域の活性化につながるとし、同計画を正式に承認している。

 マーコウィッツ氏は、「一日中カジノを満喫するも良し、海岸の遊歩道や水族館を楽しんだ後、(マイナーリーグ)サイクロンズの試合観戦もできる」と、老若男女問わず有意義に過ごせる同地の一大リゾート計画に積極的な姿勢を示した。

 また、コニーアイランド創設者のディック・ヅィーガン氏も「カジノホテルができれば、昔のように賑やかなコニーアイランドが復活し、名声を取り戻せる」として同計画に前向きな姿勢を示している。

 だが、同区の住民全員がカジノを歓迎しているわけではない。賭博依存者の増加やそれに伴う犯罪への危惧など、否定的要素を憂慮する意見も多く聞かれる。

 観光産業が財政の大部分を担うニューヨーク市では、娯楽施設の充実は必須と考える議員が多く、コニーアイランドのほか、現在は使用されていないクイーンズ区シェイ・スタジアム敷地内のウィレッツポイントにも同様の計画が出ている。2011年11月には同区アケダクト競馬場に併設されたカジノ施設がオープンし、市の経済効果に貢献している。