生活保護受給者が過去最高 歯止めきかぬ貧困層の拡大
米農務省によると、低所得者向けの食料購入補助(フードスタンプ)の受給者が、全米で4670万に達したことがこのほど明らかとなった。
同省によると昨年の受給総額は757億ドルに上り、過去4年間で2倍にまで膨れ上がった。ニューヨーク州内の受給者は5万9709人(4億5340万ドル)で、前年同比2%増。カリフォルニア、テキサス、フロリダに次ぎ、支給総額は全米4位だった。
日本では生活保護の不正受給が問題となっているが、米国内でも昨今はフードスタンプの換金や、紛失したという理由での再発行、売買などの詐欺が横行し、社会問題となっている。また、同資金は連邦政府が負担しているため、逼迫する財政をさらに苦しめているほか、受給していない納税者から不満の声も聞かれる。