ことし7月、マンハッタン区アッパーウエストにあるリバーサイド公園を散歩した直後に犬などが相次いで死亡する事態が発生したことがこのほど、明らかとなった。調査を進めている米動物虐待防止協会(ASPCA)は、死んだ犬はいずれも痙攣を起こし嘔吐するなど症状が似ていたため、何者かが仕掛けた毒薬により死んだ可能性が高いと見ている。
調べによると、7月17日と18日に同園を散歩したペット犬4匹が同日中に死亡している。また、同園管理人の男性が園内で猫とすずめ6羽の死骸を発見するなどいずれもこの2日間に集中しているため、同一人物による犯行の可能性も高い。
ニューヨーク市公園管理局によると、以前はねずみの繁殖を防止する目的で園内に殺鼠剤を撒いていたが、鷹の一種アカオノスリが毒エサを含んだねずみを食べ相次いで死んだため、以後、撒布はしなくなったという。
事態を深刻に受け止めた動物擁護団体PETAは、犯人逮捕に繋がる情報提供者に、報酬2500ドルを支払う意向を表明、捜査に協力するよう市民に呼び掛けている。