バークレイズセンターいよいよ開業 周辺住民は賛否両論

28日に正式オープンし、米バスケットボール協会(NBA)ブルックリン・ネッツの新本拠地となるバークレイズセンターだが、同地を巡って賛否両論の声が聞かれる。

 プロスポーツチームがブルックリン区を本拠地とするのは1957年以来初のことで、開館に伴い飲食店などのサービス業を中心に、新たに2000件の雇用が創出されるなど地域の経済活性化に期待が寄せられる。

 だが一方、ブルックリン区住民の過半数は建設に税金が使われすぎていることや交通渋滞の懸念、地価上昇などを理由に、バークレイズセンターをあまり歓迎していないようだ。

 同施設の建設には総額40億ドルが費やされ、うち16億ドルは住民の税金で賄われたほか、州が建設地を確保する目的で、住民の土地や家屋を半強制的に買収したことも判明している。

 生活への支障や周辺地域の治安悪化など懸念される要素も多いが、バークレイズセンターの株主でブルックリン区出身のラップ歌手、ジェイ・Zさんがネッツの新しいロゴを手掛けたほか、28日にはこけら落としとなる同氏のコンサートが行われるなど、若者にとって身近なエンターテインメント施設となりそうだ。