過去20年間で最も評価されたニューヨーク市長は、ルドルフ・ジュリアーニ氏(1994年〜2001年)であることが、マリスト大学の世論調査で明らかになった。米中枢同時テロ後の迅速な対応などが市民から高く評価された形。現市長のマイケル・ブルームバーグ氏とデイビッド・ディキンズ氏を出し抜き、ジュリアーニ氏は今もなおニューヨークを救った〝英雄市長〟や〝米国の市長〟として、確固たる地位を築いている。
この世論調査では、回答者の43%がジュリアーニ氏を、34%がブルームバーグ氏を、そして15%がディンキン氏をニューヨーク市史上最高の市長に選んでいる。だが、マンハッタン区に限ると、ブルームバーグ氏の人気の方がジュリアーニ氏より高かった。
人種別では、白人の53%がジュリーニ氏を、35%がブルームバーグ氏を支持。また、アフリカ系では34%がブルームバーグ氏を、31%が市初のアフリカ系市長となったディキンズ氏を、29%がジュリアーニ氏を支持するなど、差異が見られた。
今後20年間に女性の市長が誕生すると思うか、という質問には、83%が可能性を示唆した。来年行われる市長選への出馬が囁かれる現市議会議長クリスティン・クイン氏が選出されれば、初の女性かつ同性愛者の市長誕生となる。