ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は27日の定例会見で、スタテン島の沿岸に世界最大級の観覧車“ニューヨーク・ウィール”を建設予定であることを発表した。
スタテン島フェリーの港が所在するセントジョージ周辺では、ホテルやレストラン、アウトレットモールなどが集まる一大商業施設の開発計画が進んでおり、観覧車もその一環として建設案が挙がっている。
総額2億3000万ドルを投じる観覧車には36個のカプセルがあり、一つにつき最大40人の収容が可能、1周には38分を要する。窓からは、ニューヨーク湾とマンハッタンの摩天楼が一望できる。高さは625フィートで、現在、世界最大とされるシンガポール・フライヤーやロンドン・アイを凌ぐ。
ブルームバーグ氏は、「観覧車やエンターテインメント施設を建設することで、同地の年間訪問者数は450万人以上となるだろう」と述べ、経済効果や雇用促進という面でも期待できるとした。
着工は2014年の予定で、15年末の開業を目指す。