HIV陽性と診断された女性が、診断結果を意志に反し伝えられたとして、ブルックリン区ライフェックス・メディカルケア所属のパヴェル・ユトゥシス医師を提訴していたことが分かった。
訴状によると、ハーレム在住のジェーン・ドーさん(31歳)は、同院でビタミンB12欠乏症の治療中だったが、白血球の数が極端に少なかったためユトゥシス医師からHIV検査を受けるよう促されていた。ドーさんはこれを拒否したにもかかわらず、同意なしに検査が行われ、陽性診断を通達されたという。
米国では、患者本人の自主的判断による真実を知る権利と知らされない権利など自己決定権が保護されている。
ドーさんの弁護人ダニエル・ペピトーン氏は、最大の論点は「依頼人の意志が阻害されたこと」であると言及した。
ドーさんは、思わぬ通達によってもたらされた恐怖や精神的苦痛に対する金額不特定の懲罰的賠償を要求している。