より多くが“混血”と認識 10年国勢調査 多様化する米人種の構造
最新の国勢調査によると、過去10年で自身を混血人種と認識する人が急増していることが分かった。2000年に実施された同調査と比べ、人種を選択する項目で2つ以上のカテゴリーを選んだ人が、1つの人種を選んだ単一人種人口の増加率より大きかった。
同調査では、これまでは人種の項目は一つしか選択できなかったが、00年以降は2つ以上(白人、黒人、アジア系、先住民など)を選択できるようになった。 10年の調査で混血人種であると認識した市民は前回同比32%増の900万人に上り、単一人種は9.2%増だった。また、総人口は10年で9.7%増加し、数多くの混血人種群で50%以上増加した。
だが、統計上で混血人種と扱われる人口が増加したからといって、実際に混血児がその数値まで増えた訳ではなさそうだ。社会学者クリス・マルシュ氏は、00年までの調査では単一人種と回答していた人々が、 10年の同調査では混血であることに誇りを持ち、2つ以上を選択した可能性もあるという見解を示した。
最新の調査で、最も多い項目は白人と黒人(180万人)の混血で、次いで白人とその他の人種(170万人)、白人とアジア系(160万人)であった。
混血人種が多い上位3州は、カリフォルニア、テキサス、ニューヨークであり、それぞれ50万人以上という結果が出た。