MTA、一部再開も交通まひ 数十万人の足に影響

ブルックリン行きのバスを待つ市民ら=グランドセントラル駅付近

 冠水、停電被害などを受け、ニューヨーク市民の足である地下鉄、バスのサービスは10月28日夜から全面運休となっていたが、1日より順次再開している。

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)によると、特に洪水の被害が大きかったロウワーマンハッタン周辺の地下鉄の多くが未だ機能しておらず、数十万人の足に影響が出ている。

 MTA総裁ジョセフ・ロタ氏は記者会見で、地下鉄、鉄道、バスの完全な運行再開の目処は立ってたておらず、サンディがもたらした被害は「創業108年を誇るMTA史上最大だった」と説明。早期解決に向け、引き続き尽力する意向を併せて表明した。

 マンハッタン区とブルックリン区北部を結ぶ地下鉄L線の一部は2日現在も運休となっているため代替のシャトルバスが運行しているが、バス停には長蛇の列ができ、乗車するには平均1〜3時間の待ち時間が必要となっている。