米コンピュータ大手IBMが27日に発表した感謝祭連休明け(26日)のオンライン販売調査によると、売上高が前年比30.3%増となり、過去最高を記録した。また、スマートフォンなどの携帯端末を使った購入も前年比96%増の大幅増となり、ネット市場が急拡大していることが判明した。
米国では、感謝祭翌日の金曜日「ブラックフライデー」からクリスマス・年末商戦が本格化するが、連休明けの月曜日は「サイバーマンデー」と呼ばれ、さまざまな小売店がネット上だけの特別価格で商品を販売するとして、毎年心待ちにしている人も多い。
通販大手アマゾンでは、オンラインセールを26日の午前0時に開始し、通常1000ドル以上するパナソニックの薄型テレビ「ビエラ」(55インチ)を60%値引きの価格で販売。また、百貨店大手シアーズは洗濯機と乾燥機をそれぞれ430ドル引きの399ドルで販売するなど、大盤振る舞いを見せた。
ブルックリン区在住のデリサ・オブリエンさん(24歳)は、「店頭で大混雑に巻き込まれるよりネットでショッピングをした方が便利で楽」と話し、ことしは母親に399ドルでHPのノート型パソコンを購入し、自身も特典として電子書籍リーダーを無料で手に入れたという。
ネット販売動向を調査するコムスコア社によると、クリスマス・年末商戦のオンライン売上高は大幅増となっており、感謝祭当日は前年比32%増の約6.3億ドルを記録した。ブラックフライデーは前年比26%増で史上初めて10億ドルを超えた。